大人から始めるバレエライフ

大人(大学生)からバレエに目覚めたOLによる、バレエの気づきを共有するブログです♪

【なんか違うぞプリエ】~第2弾の続き~膝裏の腱はちゃんと出ますか?

こんばんは!

さて、今日は前回の続きです。

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 1.前回のおさらい

 前回は、プリエの際に

ハムストリングスが均等に使えており、
足裏が床に対して垂直に均等に押せていれば
大腿二頭筋/半膜様筋/半腱様筋から伸びる
膝裏の筋(腱)が出るはず

という話をしました。

常々プリエが「なんか根本的に違う」と言われて
色々と教えて頂いていたのですが、
見た目と触って確認できる大きなポイントが
この膝の裏の腱でした。
私は外側の腱(大腿二頭筋から伸びる腱)が
プリエで全然出てこなかったんです。

それが、この休みで色々考えて
試しているうちに「あ、もしかしてこうか?」
と思いついてやってみたら出ました!

理論的な話は前回したので、今回は
どこをどう変えたかという話です。

(前回記事はこちら☟)

【なんか違うぞプリエ】~第2弾~膝裏の腱はちゃんと出ますか? - 大人から始めるバレエライフ

2.かかとを踏みなおす

何をどう変えたら
膝の外側の腱が出たプリエ
つまりハムストリングスを均等に使ったプリエ
になったのか。答えを言うと、
プリエを深めて行ったときに
かかとを踏みなおしたのです。

足首を立てる

まず、プリエをしていく以前に、
大前提として足首を立てた状態から
始めることが大事です。

足首を立てるとは、MP関節と踵を押して、
内くるぶしが持ち上がることを指しています。
私は(多分多くの人もそうだと思いますが)
特に意識せずに立っている時、
少し内くるぶしが内側に寝てしまっています。
これが足首のねじれに繋がってます

左が足首が寝ている状態で
右が足首が立っている状態です。

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参照:石井久美子 - YouTube

この辺の話は石井久美子さんが
とても分かりやすく何度も説明して下さってます。
(上の写真も石井久美子さんの動画から拝借しました)
今回のこのプリエの方法を考え付くにも
石井さんの説明が大変ヒントになったので、
是非全部、何度もご覧になってください✨
画像を持ってきた動画が1つ目、
見て一発で分かった動画が2つ目です!


【脚のロック】について!


【動画公開‼️】見て損ナシ!MPと踵・指関節を押してくヨ〜!

かかとを踏みなおす

さて、足首を立てて、準備が出来たら
プリエをしていきます。
この時、
いつものドゥミ・プリエの位置近くまで来たら
踵を(少し前に押し出すように)グッと踏みなおします。

そしてお尻の下から筋肉がジワーっと回るのを
イメージしながらアンディオールしていきます。
すると、膝の外側の筋が出てこないでしょうか?

なぜ、踵を押しなおすのか?

プリエの時に踵が押せていると思っても
(私も前から押してるつもりだったんです)
実はつま先に重心が寄ってかかとが軽くなっています。

よく考えると、
グランプリエってかかとが絶対浮きますよね?
そう、プリエを深めれば深めるほど、
踵は浮いてしまうものなのです!
身体固い私はなおさら、早めに踵が浮くのが当然。

だから意識しないとプリエでは踵は押せてない
ということをまず認識しました。

ということで、
いつものドゥミ・プリエの位置まで来たら
かかとを前に押し出すように踏みました

そうすると、いつもよりもう一段階、
踵が踏めてアンディオールの起点が
変わる感覚が出てきます。

実際にやってみたところを
並べてみました。
上段が改めて踵を踏みなしたプリエ、
下段がいつもしてたプリエです。

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下の段のいつものプリエは
踵の押しが抜けているので踏ん張れなくて
結局、足首と膝は前に倒れ、
踵が後ろに逃げてしまってます。
これだけ傾いた状態でプリエしていると、
大腿二頭筋側は緩んでいて当然ですね。

だから膝裏の腱はこの時出ていません。

対して上段は、踵を踏みなおしたので
始めよりもむしろ足のラインが真っすぐです。
太ももの裏もまんべんなく使えます。

大げさにやったわけでもないので、
こんなに違うとは自分で見ても
ちょっと驚きです😅

ちなみに、プリエで
「膝を真横に開いていく!」
「膝の後ろから誰かにこじ開けられてるように!」
という注意を受けますが、
注意の通りに「うー!」と頑張るけど
別に膝は開いていかない、という現象
今回のこの踵を踏みなおすことは
密接につながっています

なぜ踵を踏めていないと膝を横に開けないか?

それはアンディオールに回していく支点が
つま先寄りになってお尻から回す力が弱まるからです。

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イラストの青の★の位置、
つま先寄りの部分を支点に脚を外に
回していくと、踵は軽くなってるので
膝より下は外に回しやすくなります。
ただそれは、筋肉が回っているのではなく、
関節が捻じれてるだけにすぎません。

黄色の★の位置からだと、
床の力を使って足全体の筋肉を回そうと出来ます

分かりにくければ、手のひらを床について
同じようにやってみると分かると思います。
第3関節(足でいうMP関節)を起点にして
腕をアンディオールさせた時。
掌底も第3関節も均等に押して
腕をアンディオールさせた時。

どちらもアンディオールの方に回りますが、
力の伝わり方と筋肉の動きが違うと思います。

逆にかかとだけを起点にするとダメな理由も
手でやると分かると思います。

(足で分からないことは
手でやってみるのが結構おススメです) 

3.さいごに

ということで、プリエで膝裏の腱
特に大腿二頭筋側(外側)の腱が出ない人は

プリエを深めた時にもう一度
踵を押してみる
(すでに後ろに踵が逃げている場合が多いので、
垂直にではなく少し前に押し出す感じ
押してみると押した感覚が出ると思います)

 ということを一度試してみてください。
そして、膝裏の腱が出るようになったか
触ってみてください。

ちなみに、膝を思いっきり前に倒しても(内また)
大腿二頭筋側の腱は出てきますが、
今度は半腱様筋と半膜様筋の方が
へたれてくることになります。

腹筋と背筋とかもそうですが、
すべてはバランスなんですねー。

そんな地味ーな研究をしているのでした(笑)

 

早くレッスンに行けるようになりますように!

それでは!!