大人から始めるバレエライフ

大人(大学生)からバレエに目覚めたOLによる、バレエの気づきを共有するブログです♪

「お尻を締める」のお尻ってどこ?

こんばんは!

お尻への注意は、
"つま先" "アンディオール" "引き上げ"
と同じくらい毎回
注意されるポイントですよね。
(全部繋がってはいるのですが)

先生によって注意のされ方が違うと思いますが、
いわゆる「お尻しめて!」という注意について、
私は長らく誤解をしておりました。
今日は、「お尻しめて」の『お尻』は
どこのことなのかというお話です。

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1.「お尻しめて!」の誤解

先生に「お尻を締めて!」と言われて
力が入るのはどの位置ですか?
どこを変えていますか?
私は「お尻しめて」と言われたら、
お尻の横から内側に圧力をかける感じで
ギューっと力を入れてました
お尻の横が凹むような感じです。

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とりあえず凄く力を入れてたけど
お尻に力を入れたままでは足は動かしにくいですし、
なんだか5番にも入りにくい。
「お尻締めたままどうやって足動かすの!?」
「足あげたときにこのお尻の力キープ出来るもんなの!?」
と思ってました(笑

 

「お尻」と言われると、
「お尻の上の方から横にかけての全体」
という感じの漠然としたイメージでした。 

ところが、この漠然とした
お尻イメージによってお尻に力を入れていたが為に、

・お尻に余計な筋肉がついて大きい

・足全体にも余分な力が入って太い

という身体つきになってしまいました。

やればやるほどお尻が大きくなる…。

何かが間違ってる!?

 

2.お尻締めるのお尻は「お尻の下」

あれだけ「お尻締めろ!締めろ!」
と注意されていたのに、東京に来てからは
「お尻締めて」という注意はほとんどありませんでした。

単なる言葉の違いだと思いますが、
代わりに、「坐骨をしまって」とか
「お尻の下を集めて」と言われました。

 

つまり、「お尻締めて」の「お尻」が
指してるのは厳密にはお尻の下の方(坐骨付近)みたいです。

また、「締めて」というと、
個人的にはギュッと力を入れるイメージをしてしまうのですが
「集める」と言うのが眼から鱗でした!
集めるだけならそんなに力を入れる
イメージは浮かばないのでだいぶ表面的な力が抜けました。

(これに限らずですが、
先生が使う言葉は体の理解を助けるために
とっても重要だなと思います。)

「お尻の下を集める」時の筋肉は、
「深層外旋六筋」と言われる筋肉です。
これは骨盤と大腿骨(足の骨)をつなぐ
下記の6つのインナーマッスルの総称です。

梨状筋
場所:仙骨(お尻の真ん中あたり)から大腿骨大転子(脚のつけ根)
上双子筋
場所:坐骨(骨盤の下に位置する骨の部分)から大腿骨大転子(脚のつけ根)
内閉鎖筋
場所:坐骨(骨盤の下に位置する骨の部分)・恥骨から大腿骨大転子(脚のつけ根)
下双子筋
場所:坐骨結節(骨盤の下に位置する骨の部分)から大腿骨大転子(脚のつけ根)
大腿方形筋
場所:坐骨結節(骨盤の下に位置する骨の部分)から大腿骨(脚のつけ根)
外閉鎖筋
場所:恥骨から大腿骨(脚のつけ根)

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位置としては、ちょうど坐骨(イラストの坐骨結節)の辺りの
筋肉たちのことです。
でも坐骨よりも下ではないですね。

ちなみに坐骨は体の外から触れます。
椅子に座ってお尻の下に手のひらを入れてください。
ゴリゴリと手に触れる骨が坐骨です。
立ったままでも同じように確認ができると思います。

この外旋六筋の上に、中殿筋や大殿筋が被さっています。
「お尻締めて」と言われてギュッとしていたのは、
表面の大殿筋などです。

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3.「お尻の下を集める」とは具体的にはどういう感じか

では、どうやったら外旋六筋を感じられるのか。
どうすると「お尻の下を集めた」ことになるのか。

個人的な感覚で言うと、
お尻の下を集める時は、「大腿方形筋」辺りの意識があります。
もう少し具体的にいうと少し下品ですが、
お尻の穴を締める感じです。
全然、いつも使う大きい筋肉に力を入れなくても出来ませんか?

もしくは、次のエクササイズをしてみてください。

【お尻の下を感じるエクササイズ】

①お姉さん座り(ペタン座り)をする
私これ、いつの間にか出来なくなってたんですよね。
あまり痛くない足の角度で、
難しければお尻も床につけなくても大丈夫です。

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②膝立ちになる

手を使わずにお尻を浮かせて、
骨盤と膝が直線上にならぶ位置まで上がって
膝立ちの姿勢になってください。
骨盤は傾かずに真っすぐ床と平行になる位置です。
(出っ尻にならないで真っすぐ)
上がってくる時は、内ももを使って上がって来てください

この時、坐骨辺りが中心に集まっているような感覚がありませんか?

決して「ギュッ」と力が入っている訳ではありませんが、
坐骨に筋肉がまとわりつくような、
お尻の下が束なっているような感覚です。

どのポジションで立っている時も
この感覚が感じられるように意識してみてください。
2番ポジションの時が一番感じやすいと思います。
レッスン以外でも、電車で立っている時などでも意識できますよ。


4.まとめ

・「お尻を締める」のお尻は「お尻の下」外旋六筋のこと
・特に梨状筋や大腿方形筋
・「締める(ギュッとする)」ではなく「集める」感覚

最初は感じにくいと思いますが、
日ごろから意識することで感覚が芽生えますよ♪
(私も最初はサッパリでしたが1か月くらいで感じました)

 

それでは!